小田さんの歌の引用がありましたのでご紹介します。
2017年3月15日(木)日本経済新聞 夕刊第一面
あすへの話題
「信じるか疑うか」 東京大学教授 西成 活裕
私はどちらかといえば人を信じるタイプだと思うが、初めから他人は疑ってかかる、という人も多いだろう。先日興味深いアンケート記事を見つけた。社会人の男女に人を信じるか疑うかを聞いたもので、その結果は信じる派と疑う派の割合がほぼ半々であった。信じる派の理由として、人を信じなければ仕事ができない、などが挙げられており、疑う派では、人を信じて裏切られたことがある、というものが多かった。
人に裏切られたという経験は、その後の人生に大きな影響を及ぼしてしまうだろう。私自身もそのようなつらい体験は何度かあるが、それでも私が信じる派なのは何故(なぜ)なのだろうか。自分自身の分析というのは、なかなか客観的になれないため難しい。しかしあえて言えば、まずは一旦信じて受け止め、その後に吟味して選択しようとしている感じがある。
つまり、初めから疑って拒絶するのではなく、まずは自分の前に大きなカゴがある感覚で、そこにとりあえず入れておく。そして後から本当に自分の中に受け入れるか、それとも捨てるか決めているのだ。この見えないカゴのおかげで、他人から見れば信じやすい人に映るだろうし、自分としては奥まですぐに入れないため、少し入り口付近で火傷(やけど)することもあるが、リスク対策をしているつもりである。したがって、ただ何でも信じるというのではなく、疑いながら信じる、といった姿勢なのかもしれない。
私の好きな歌である小田和正の「たしかなこと」に、「疑うより信じていたい たとえ心の傷は消えなくても」とある。これは愛の歌だが、こういう無私に信じる姿に私たちはどこか心打たれる。
以上、ご参考まで。日本経済新聞社様 無断転載お許しください。
<m(__)m>
そやそやと、うなずきながら読みました。
疑いながら信じる…という筆者と同様、ずる賢い生き方をしている付き人も
小田さんの歌詞に、自分に無いものを見出し、それにあこがれてるって感じかな?
色んなところに小田さんのファンがいるんやね~
因みに先生は数理創発システム分野ご専門…いわゆる理系の方です。
小田さんも理系なので相通じるものがあるのでしょうか?
付き人は小椋桂の方です。←さむ~