11月30日・12月1日に開催された沖縄アリーナ公演がすごく昔に感じる今日この頃。
薄れゆく記憶のなかでこれだけはお伝えしたい…そんな話題をお届けいたします。
2回目は「沖縄アリーナ」の照明についてです。
「沖縄アリーナ」はプロバスケットボールチーム「琉球ゴールデンキングス」の本拠地ということでバスケットボールの試合用として設計されています。
中央のディスプレイを見やすくし、また、試合に集中させるために周囲の壁、天井は真っ黒に塗られています。
それはまるで映画館や、プラネタリウムのような感じ・・・と表現すれば沖縄アリーナ公演に参戦されなかった方々にもおわかりいただけるでしょう。
他アーティストの公演なら問題はなかったでしょうが、照明の佐々木さんは頭を抱えられたのではないでしょうか?
PRESSVol.385第3面「ツアースタッフインタビュー⑥」の中で佐々木さんがこうおっしゃっておられます。
「あの曲(言葉にできない)も、小田さんにぐっと集中した形に作ろうと思うと、それはそれで成立すると思うんです。ただ、僕は、この曲は、大きな空間の中で歌ってもらいたいと思って、今回のような、小田さんと小屋(会場)の大きさいっぱいで表現する形にしています。壁を染めたり、天井を染めたり、いろいろですが小屋によっても、あるいは同じ場所でも、日によって変えたりもしています。」
付き人の好きな照明のシーンは「ナカマ」の曲の時、最初、朝日の情景が壁から天井にかけて映し出され、だんだんと青空になりそして日が暮れてゆく・・・。
そういった照明演出が沖縄アリーナのよ~な真っ黒い壁ではプロジェクターの映写ができましぇ~ん。
映画館のスクリーンや会議で使われるプロジェクターに映写されるのは銀色、若しくは白色であり決して「真っ黒」なスクリーンには映写しません。
他会場・・・たとえば大阪城ホールの天井を例にあげれば・・・
これなら充分に壁や天井に映写が可能です。
そういった意味で「沖縄アリーナ」における照明はなかなか「手強い」ものであったことでしょう。
2025年に完成予定の「神戸アリーナ」もプロバスケットボール「西宮ストークス」の本拠地となるため、「沖縄アリーナ」と同様に真っ黒の壁、天井になることでしょう。
照明の佐々木さんはどのように対応されるのか注目しましょう。