:さぁ~、おまちかね、スペシャルゲストの登場で~すっ。誰だと思う?おまえら、絶対当たらんわ!ん~?ん~?おまえら、きっと腰ぬかすぜ!本来ならこの場所に居るはずの無い方です。お前ら幸せ者だぜ。僕らスターダスト☆レビューの為に東京からはるばるテアトロンにお越しいただきました。おだ…かずまさ~~~~~っ!
小田:どぉも~~~っ。
場内、一瞬静まり返った。誰もがわが目を疑い、夢ではない事が判ると…
「ぎょえ~~~っ」「うぉ~~~っ」「きゃぁぁあああああ~っ」表現しがたい叫び声が静かな瀬戸内海に響き渡った。
:どうだ、おまえら、まいったか?改めて…小田…和正~~~っ!
要のマイクの声もかき消されるほどの場内の歓声が轟いた。
:これだから、嫌なんだよな。小田さんに来てもらうのは…。小田さん、昨日、東京でコンサートあったんでしょ?ゆざましクラシックスだったかな?あ、よいざまし?
小田:めざましクラシックスだよ。

(映像の無断掲載をお許しください)
:そうそう、それそれ…で、どうやって、ここまでこられたんですか?
小田:コンサートの打上げを途中で抜けてきて、東京駅からサンライズ瀬戸という寝台特急に乗れば、寝ている間に高松に着いたんだ。リハーサルの時間まで、間があったので、DUKUの会長を呼んで一緒に金毘羅さんへ登ってきたんだ。
場内、「へぇ~~~」という感心の声があちこちに…。
:小田さん、元気だ!(メンバーを見て…)おまえら、小田さんを見習わなきゃ、だめだぞ!
小田:要にこの会場を紹介されてからというもの、ヤミツキになってね。景色が良いし、「風」が感じられる場所で、すごくオレとしては、気に入ってるんだ。
:この雄大な景色、日本にもこんなすごい場所があるんですよね。ここでやるのは今年で21回目になるんですよ。
小田:そろそろ、やろうか?
:えっ?もう⁉?…、はいっ!テアトロンでは、この曲っ!じゃ、いくぞ~~~
添田がキーボードを2小節弾いただけで、場内、またまた悲鳴が!
♪んララララソソソソララララソソ~♪(注:「ん」は8分休符です)
あちこちで、うずくまる女性、係員に抱きかかえられて退出するご婦人…。
グループサウンズ全盛期に、「オックス」の赤松愛くんの歌を聴いて失神するファンが続出して話題になった事があったが、まさしくそれが目の前で再現されているのだ。当時と違っている事と言えば失神するのが「若い女性」では無く、「若かった女性」である事だ。
♪君が僕の名前を はじめて呼んだ 夏の日 僕は君を 愛し始めてた
あの夜君は 部屋にいない でも僕は 何もきかない ただ君を 離せなくなっていた 
誰かのための 君の過去は 都会のざわめきに 隠して 
とどけ 心 明日まで せめて 秋が 終わるまで
いつも 愛は 揺れてるから 心を閉じて 誰も そこへは 入れないで~♪…
(小田さん:歌詞の無断掲載をお許し下さい)
(*^o^)//“タンタンタンタンタンタンタンタン
(ルラさん:無断掲載をお許し下さい)
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「もうすぐ、探偵ナイトスクープが始まるで~」ヨメの声に…「ん?ん~?あ、妄想にふけってたわ。」我に返った付き人であった。
お・し・ま・い