なにかと問題が多かったポートメッセなごや新第1展示館公演。
今回は誘導整備を取り上げてみたいと思います。
こういった事は過ぎてしまえばウヤムヤにされるキライがあり、当ブログも本来なら3日後に迫ったさいたまスーパーアリーナ公演の話題を取り上げるべき時期になっていますが、あえて「ひつこく」検証したいと思います。
小田さんのファン層の高齢化
小田さんはオフコースのレコードレビューから52年経っています。
その頃からのファンで当時中学1年生(13歳)で65歳。
20歳で72歳
30歳で82歳・・・。
要するに結構な年齢になられています。
モチロン、元気モリモリの方もいらっしゃるでしょうが、大抵、体力が衰え、どこかしら具合悪い方が多くいらっしゃいます。
そういった方に対して若者のライブと同様の整理誘導で良いのでしょうか?
会場周辺の雑踏整備
これまでの会場も同様に雑踏整理誘導が良いとは申しませんが、今回のポートメッセなごや新第1展示館公演が特にひどかったです。
会場の構造的欠陥に加え、アクセスの不便さ、駐車場、周辺道路の未整備が追い打ちをかけました。
更に不適切な雑踏整理誘導がトドメを刺しました。
その中でも「弱者に対する対応」が全くと言っていいほど見受けられませんでした。
健常者と同様にう回路を案内するという目を疑う光景を目の当たりにしました。
客側から申し出てやっとショートカットの通行を許してもらえるという状況でした。
歩行が困難な方を見かけたら適切な対応をするという「案内手順」があったのか、それを現場が守らなかったのかは知る由もありませんが、杖を持った方がう回路を歩かれていたのは事実です。よほど証拠写真を撮影しようか?と思いましたがさすがに思いとどまりました。
この標識が問題の発端でした。ここに「歩行が困難な方は係員にお申し出ください。」等の注意文言が記載されていれば・・・。
杖を持った方がこの雑踏の流れに乗って進むのは非常に困難でキケンでした。しかも野外ながら「密状態」が長時間続きました。
会場内での雑踏整備
読者の方からこんな情報をいただきました。
アリーナの床のコード?配線?をカバーしたところで本当に沢山の方がつまずき、私が見ていた30分ほどの間に5人がものすごい勢いで転びました。勢いで1メートルほど倒れたまま滑った方もいたほどでした。
係の方を捕まえて危ないから誰か人を配置するか、対策してくださいと近くの人皆でお願いしましたが、全く無反応、無対策でしたのが残念です。周りの方たちと係が通るたびに(別々の3人に)言いましたがダメでした。帰りにもお願いしたのですが。
お怪我された方、いなかったのか心配です。(原文のまま)
(上記写真は読者の方からご提供いただきました。)
足元注意の表示はあるものの誰も下を向いて歩いていません。
他会場で「足元にご注意ください。」と係員がその場に立ってアナウンスをされていますが、この会場ではそれが有りませんでした。
そりゃ大半の人はけつまずくでしょう。
若者と違い高齢者になると、足が高く上がりません。
ほぼスリ足状態で歩行するため、これくらいの段差でも転倒します。
そもそも最新の展示館でありながら床下配線が出来ないのが問題です。
設備がバリアフリーでないことが信じられません。
数多くのブースが設けられる展示会の時はどうするんでしょうか?まさか床は配線だらけに?
この会場も他会場と同様に「規制退場破り」の方が多数いらっしゃり「また会える日まで」を歌い終わられ小田さんが舞台袖に引っ込まれるや否やまだ場内が暗いにもかかわらずドドドっと出口に突進する集団の中から、けつまずいて転倒される方が出なかったのは奇跡です。
付き人も現場バイト係員の不適切対応はさぬき市野外音楽広場テアトロン2日目公演の開演早々場外火事騒動で経験しました。会場の客席後方でモクモクと上がる黒煙に気付き近くにいたバイト係員のそばまで行き黒煙を指さし火事だから報告を!と申し出てもご自分の席にお戻りくださいの一点張り!無線機を持っていない事が分かったので責任者のとこへ行って報告をしてくださいと言ってもその場から動くこと無しに座ったまま。その内に他の担当者が火事に気付き対応され、小田さんもMCの中で火事に触れられました。
たぶんその場から絶対に離れてはいけないという指示がでていたのでしょう。そして観客からの申し出には無視を?指導教育の見直しが絶対に必要です。
おからだが不自由な方に優しいコンサートを!
小田さんの活動も今後5年10年・・・と続くに従い我々も確実に年齢を重ねて行くことになります。
体力的衰え、身体的障害は避けて通れません。
小田さんの花道の幅が拡がったのと同様に、観客側への配慮もしていただきたいです。
そのためには企画段階から若者向けのライブではないことを先ず認識いただき、会場の設営、会場に至るまでの経路、マニュアルの見直し等々が必要です。
せっかく会場にエレベーターがあるのに誰ひとりとして誘導しないために、手すりにしがみついて階段を下りて行く方をお見掛けしました。
階段の途中でさすがにむこうにエレベーターがありますよ!とは言い出せなかったです。
階段に向かわれる前に現場係員が誘導すべきです。
バイト係員に対しても思いやりのある対応の徹底はもちろんのこと車いすの操作方法、目の不自由な方への誘導方法等の指導もすべきです。これらの知識は日常生活でも役立ちますので是非実施していただきたいです。
まとめ
小田さんのファン全員が「安全安心」にコンサートを楽しめるようにしていただきたい!
それが今回の特集で付き人が言いたかったことでした。
そろそろスタンディングについても見直してほしいです。前が立っているため演奏が見られない着席した高齢の方を多く見かけました。自分が立つのも気持ちよく立てませんでした。
最近、身体接触を含む着席強制事案が続出しています。別途、問題提起をしたいと思います。
名古屋2日目、雨の降る中列に並んで入場口まで歩いていると傘をささずにかっぱ姿で杖をついてゆっくりゆっくり、途中何回もとまりながら歩いてる方を見てビックリしました。
連れの方は傘をさして横にいらっしゃいましたが傘もさせない方を何故長い距離を歩かせてるのかと。
駅から出て上の通路に係の方はいたのに何故声掛けして別入口から入場させないのか。
周りにスタッフがいなかったので私はそのまま進んでしまいましたが配慮が足りないと思いました。
なんともコメントのしようがございません。
その代わりに小田さんの歌を…
もっと僕らは 優しくなれる
もう少し 心開けば
もっと僕らは 自由になれる
もう少しだけ
自分を許せば
やるせない 想いから
解き放たれて
かわいた毎日が
変わる 今 願うことは
君の 心の中に
やさしい雨が 降るように
君のまわりに
やわらかな風が
吹くように
「やさしい雨」より
作詞:小田和正
今回の名古屋はいままでのコンサートで一番ハードでした。安全策で長い迂回路を通ることにしたのだと分かりますがファンの年齢層歩くことに不安を感じる年齢の人が多い。会場についても女子トイレは凄い行列。混雑を懸念して帰りはアンコールを楽しむ余裕はなく途中で席を立つ人が多かった。小田さんはいつも通り素晴らしかったけどやっぱひ慣れた会場がいいです。
たしかに!(笑)
交通の便が良くて慣れた会場となるとやはり首都圏に集中してしまうことになりますね。
テアトロンや函館アリーナ、出雲ドーム、宜野湾海浜公園野外音楽堂、高知県立県民体育館・・・小さいながらも個性的な会場も捨てがたいですよね。
「人と人」のふれあい、優しさを感じあえる会場であれば、いくら不便でも設備が悪くても個人的にはOKだと思います。今回はそれを感じることが出来ませんでした。
付き人様、全く同感です!
経験上、長い長い迂回路を通らねばならないのだろうと予想し、膝が悪く階段や長距離歩行が厳しい私は、ダメもとで要所要所の係りの人に直接交渉しました。
杖をついている訳ではないので取り合って貰えないのでは…と逡巡しつつ係りの人に恐る恐る足が悪いことを伝えるとエレベーター等へ案内して下さいました。個々の方は意外に?親切に感じましたが、歩行困難者等へのマニュアルがある感じでは無いと思いました。まさに善意で案内して下さる感じでした。
でも、大勢の人が表示の通り黙々と流れて行く状況は係りの方に声掛けするのも大変勇気が要りました。きっと声掛け出来ず表示通りに行かれた方も大勢いらしたでしょう。案内表示にせめて一言、付き人様の言うような『歩行困難な方は係員に声掛け下さい』と書いてあればどれだけ多くの方が救われたでしょう。
会場内の床の事も、転倒すれば骨折くらいの怪我になっても不思議ではないと思います。
会場設営にも階段・長距離当り前の誘導も、かなり配慮控え目だったと思います。新しい会場なのである程度の混乱は仕方無いと思いますが、運営される会社の方は、雑踏警備の問題しか念頭に無かったのでしょうか?別の事故や重大なお怪我が発生して無ければ良いのですが。
付き人様の仰る通りと思います。小田さんの歌のようにライブ会場も優しい世界になって欲しい。元気な人しか行けないライブになってしまうと悲しいです。
ご意見ありがとうございます。
ひと昔前のコンサートなら、アンケート用紙がチラシと一緒に入っておりコンサートの内容はモチロン「ご意見欄」もあり入場者はそこに意見を書くことが出来ました。ところがコロナ禍のせいかも知れませんが、いつの間にかアンケート用紙が無くなり、入場者が意見を述べる機会が失われてしまいました。
そのせいか意見を述べる場を失った方々が、当ブログの当コメント欄や「内緒のコメント欄」に今回のポートメッセなごや新第1展示館公演に関して数多くのご意見をいただいています。
それらを逐一まとめてブログに掲載させていただいている次第です。
小田さんをはじめスタッフ、イベンター、下請け、当日駆り出されたバイト生諸君の方々がこれら一連の記事をご覧になられていることを願うばかりです。
「あの時、声をかけておけばよかった。」「あの時、お客さんの声を無視してその場を離れてしまった。」・・・等々、良心の呵責に悩まれ、次からはちゃんと対応しよう!・・・と思っていただければ今回の特集は成功です。
より良い小田さんのコンサートを目指して少しでも当ブログが側面からお役に立てれば幸いです。
やはり大きい会場になればアルバイトに頼る割合が大きくなるのでしょうが(派遣会社に依頼?)イベンターがきっちりと仕事の指示書を作成して実際に口頭でも説明をして係員それぞれが意識を持ってコンサートが成功するように仕事をして欲しいですね。
自分はコンサートはドーム、アリーナの大きな会場は避けてましたが、今年は小田さんのコンサートに行ってみたくて参加しましたが
不安は色々と感じました。
実は2年半ほど前に東京国際フォーラムでくも膜下出血で倒れました(開演前)
それはそれはキョードー東京の皆さんにはお世話になりました。
もし、このような大きな会場で倒れていたら助かって無かっただろうなと先日の横浜アリーナに参加した時に思いました。
観客の年齢層が高いと急病人やゲガ人などが出る可能性も上がると思うのできっちり対応出来るようお願いしたいです。
ちなみに自分は50代です。
その後、お身体は大丈夫でしょうか?ご無理をなさらぬよう。
付き人も身体は丈夫な方ではなく、だましだまし行動している次第です。
今回のような多くの集客のもとで、将棋倒しでもなれば大惨事になります。そうなれば小田さんのツアー自体が見直される事にもなってしまいます。
バイト生諸君にも、業務開始前の立ったままの打ち合わせで済ますことなく、あらかじめ別の日に座学での顧客応対法、介護の知識、急病人への対応、AEDの操作方法、当日の誘導およびクレーム時の対応等しっかりと教育指導が必要です。それをせずに現場に出させるのは無謀極まりなく、無責任、監督指導不行届きです。
なにか事故が有れば会社としての責任は免れません。
その辺のリスクを考慮いただくと関係者の皆さんは今回、当ブログに集められた来場者の悲痛な声が重くのしかかってくることでしょう。
今後、小田さんのコンサートが「安全、安心」に楽しめるようになることを願っています。
お世話になります。
早速万作さんのCD買いました。
明日には届くかな、楽しみです。
さて、盲人のはしくれの私、さいたまスーパーアリーナの障碍者向け内覧会に参加したとき、イベントがどこまで弱者にやさしくなれるかを、担当者の皆さん、障害者の仲間の代表の皆さんなどとディスカッションしたことを思い出します。
当時、バリアフリーの先駆けと位置づけ、かなり綿密に弱者への配慮を盛り込んでいただいたのが該当の施設です。
とはいえ、生涯のうち障害者が利用するのはさほど多くはなく、イベンターの皆さんの配慮に期待するしかない。
そのような議論をしたことを思い出します。
そして、時は流れるも、本当に課題は多いと考えさせられました。
こちらのようなニーズ掘り起しと、率直な指摘の積み重ねに多く学ばせていただきます。
先日RADIKO プレミアムで FM COCOLOの小田さんを取り上げたラジオ四回シリーズで、小田さんが、エンターてーめんとの質を上げることを重視してこられたと知りました。
そして、その取り組みは「聴かせる」、「みせる」にとどまらない、総合的なものであったと気づかされました。
小田さんとバンド、そ、スタッフ、そして、参加者全員にその成否がかかっている。
こちらのブログの記事を通しても、弱者が参加できるエンターてーめんとの在り方を、当事者の一人として考えていきたいと感じています。
あなた様を含め、小田さんにつながるすべての人に、届くこと、
そして、それが直接・間接にこれからのエンターてーめんとに引き継がれることを願いつつ。
長文、失礼しました。
おっしゃるように「イベンターの皆さんの配慮に期待・・・。」
それしかないでしょう?
練りに練って作られたさいたまスーパーアリーナでさえ運用をキッチリしないと設計者が意図した障がい者に配慮した設計も生かされなくなります。
最近の小学校では「英語」や「コンピュータのプログラミング」を教えてるそうです。
もちろんそれらも必要かもしれませんが、優先順位としては「人への思いやり」「決められた事を守る」「障がい者との接し方」「目が不自由な人の誘導方法」「車いすの操作方法」「簡単な手話」等が先であると思います。お互いより良い小田さんのライブを目指して考え・・・そして行動していきましょう!
今回北陸ツアーがなかったため、当方富山県から参戦しました。名古屋はけっこうな雨降りで、余裕もって早く着いたのがかえって長い長い雨降りの中の待ちの時間でした。道も長い廻り道、寒く風邪引く寸前でした。この新会場はもう来たくないなとさえ思いました。待ちの人の体調も考えていただき、1時間早める開場を考えて欲しかったです。
決められたことしかしない・・・そういった感じが至る所で感じられました。
海沿いの風が吹き雨が降る会場周辺で待っている来場者の身体の状況、心理状態がどうなのか、管理者の状況把握、分析、対応が全くなされていなかったためにあのよ~な事態に陥りました。現場の方々は言われたことを忠実に守るしかなかったのでしょう。現場担当者に食って掛かって文句を言ってもぬかにクギ、のれんに腕押し!全ては管理者の責任です。天気予報は降水確率が高かったです。予想されたことに対し有効な対策をとらなかった。当日雨天となっても大きく迂回、予定通りの開場時間・・・。ゆうせきさんと同じお気持ちの方が多数いらっしゃったことでしょう。小田さんのコンサートがいくら良くてもこれではいけません。猛省を求めます。