「おう、栗尾、ブレスレットがバカ売れらしいで」小田は栗尾の肩をポンと叩いて微笑んだ。
「小田はん、ほんま助かりましたわ。前々から付けていたブレスレットを売ったらどや言うてくれはったから・・・」「けど儲けの半分はワシのもんやで~」「わかってます。」
「おう、金原、あの帽子もツアーグッズとして販売したらどや?」
「わ、かまいませんのん?ほな、そうさしてもらいますわ。うれし~。」
「その代り、どーもどーもの時のワシのシルエットのワンポイントが付いてるから、儲けは山分けやで。」
「そうさしてもらいますわ。最近、老後が不安になってきて、今からおカネ、貯めようと思てますねん。老後貧乏だけはいややわ。けど周りで高いバイオリン買いよったら、それ以上のもん欲しなるし、ライバルの諏訪内よりキレイになるため、化粧品も高いのん買わなあかんし・・・。最近目尻のシワが目立ってきたんで、目元クリーム塗りたくってるからすぐ無くなりますねん。おカネ、なんぼでもいるさかい、このお話、助かりますわ。」・・・こうして、ついに新ツアーグッズ「金原Hat」が発売される事になった。
「おう、稲ピー・・・」
登場する人物は実在せずフィクションです。
写真はイメージです。