2024年11月12日(火)ぴあアリーナMMで開催される「KANタービレ〜今夜は帰さナイトフィーバー〜」公演の意義を改めて確認したいと思います。


KANさんを愛するすべての皆様へ


11月12日に「KANタービレ~今夜は帰さナイトフィーバー」を開催します。

昨年11月12日、我々の掛け替えのない友人KANさんが亡くなりました。

もう半年が経とうとしていますが、未だに彼がいないことに慣れません。

気がつけば彼の歌をくちずさみ、今はどうしているのかな、と思う日々です。

でも、不思議と彼の思い出を辿れば出てくるのは笑い話ばかり。

最後まで本当に素敵な友人でした。彼がどれだけ素晴らしい曲を創ってきたかは、皆さんがよくご存知のことと思います。

でも、彼が亡くなってしまった今、生で彼の歌を聴くこはできなくなってしまいました。

ただ、その彼が生前つぶやいた言葉があるんです。

あるイベントにゲストで呼ばれたとき、彼は自分でピアノを弾きながら、わざわざ自分の曲をある著名な方に歌わせました。自分がそこにいるにも関わらず。

そして彼は言いました。

「僕の曲って、僕が歌うより上手く歌ってくれる人がいるんだよねぇ」。

KANさん、僕らはあなたのその素晴らしい曲達を歌いに集まりますよ。

命日の11月12日、僕らは大好きな「KAN」の歌を歌うためのライブを行います。僕らだけでなく、生前親しかったたくさんのゲストも歌いにきてくれます。その歌のすべてはKANさんへの愛です。そして何よりもうひとつ、このライブでは歌だけでなく、あなたのその稀有な、不思議な、めんどくさい人間性も語らせていただきますよ。

皆さんもこの日、「KAN」の素晴らしい曲達と思い出をよければ一緒に。

KANさんのための素晴らしい夜になることを願っています。

スターダスト☆レビュー、馬場俊英、スキマスイッチ、秦基博




KANさんのファンの方の反応


KANさんのファンの方々がこんなご意見をXに投稿されてました。

「KANちゃんが亡くなったのを利用して周囲が儲けに利用するなんて許せない。絶対に観にいきません!」

「KANちゃんがいないコンサートに行きたくありません。」

熱烈なKANさんのファンの方の心情を察すると無理もないご意見です。

こんな事を書けば炎上するかもしれませんが…

小田さんがお亡くなりになり、小田さんを偲ぶコンサートへ行くか?と問われると「NO!」でしょうね。

オフコース・クラシックス・コンサート」も全く興味がありませんでした。

小田さんの歌を違うアーティストが歌っても、それは全く別物です。

いくら小田さんと親しい根本要さんが「生まれ来る子供たち」を歌われても、そこは「木蘭の涙」の世界から抜け出すことはできません。

前出の「KANさんを愛するすべての皆様へ」で書かれてある…

「僕の曲って、僕が歌うより上手く歌ってくれる人がいるんだよねぇ」。

…はKANさん独特の自虐的皮肉発言(^^;

そう考えると大半のKANさんのファンの大半の方はこの公演を見送られるのではないか?と妄想します。

「風のハミング」での感動


毎年、KAN、スターダスト☆レビュー、馬場俊英が中心となって大阪・靭(うつぼ)公園で開催される「FM COCOLO 風のハミング」の今年の公演は、KANさん亡きあとの最初の公演だったこともあり複雑な心境でした。

いままで中心になりコンサートのシナリオを書き、自らもご出演されていた方がいなくなったことで喪失感漂う雰囲気でしたが、ライブが始まるとそれは杞憂に終わりました。

KANさんの思い出話、笑い話に盛り上がり、出演者がそれぞれKANさんの歌と自分の持ち歌を歌ってライブが進行していきました。

このコンサートのテーマ曲「靭のハミング」やKANさんの「愛は勝つ」を全員で合唱したあの感動的な時間を一生忘れません。

上空で鳥がゆっくり上空を周回しながら飛んでいたのはきっとKANさんだったのでしょう。


「風のハミング」の固定ファンは数多くいらっしゃり、単体のアーティストはどうでも良いけど「風のハミング」は好き!とおっしゃる方も…。

そういった中でのKANさんを偲ぶシナリオで進行したイベントは大成功でした。


同じよ~に「星屑の隙間に木村基博」の第3回公演として大阪城ホールで開催されるのなら、同じよ~に盛り上がったかもしれません。

このイベントもKANさんのシナリオで進行して、KANさんの「変装姿」が楽しみでした。

そういったKANさんゆかりのイベントでの偲ぶコンサートならKANさんのファンの皆さんも受け入れていただけたのではないでしょうか?

KANさんの縁もゆかりもない「ぴあアリーナ」で感動が起こるのか?


「風のハミング」も「星屑の隅間に木村基博」もイベント会場は大阪でした。

なんで大阪ばかりで開催するねん⁉という関東のファンのご意見があったのかもしれません。

だから今回、関東での開催という事で、KANさんに縁もゆかりもない「ぴあアリーナ」での開催となりました。

1万2千名が収容できる巨大会場で開催されます。

そこでKANさんの生前のお姿を重ね合わせる風景も思い出も無く…とまどってしまいます。

しかも出演アーティストが豪華メンバー!

KANさんとどんな関係があるのん?と思わず言ってしまいそうなアーティストも?

2、3回しかKANさんと会った事の無い方も?

それなら何でさいたまスーパーアリーナ「スタ☆レビ大宴会」でのKANさんが「渡良瀬橋」でリコーダーを吹いた森高千里さんが呼ばれへんねん?←個人的趣味を持ち出すな!

まさに客寄せ出演としか思えない方も…。(あくまでも個人的意見です。)

こんなんで人が集まるんかいな?

そのあたりは主催者側も危惧していたらしく、KANさんのファンクラブである「北青山イメージ再開発」会員向けのチケット販売枚数限度が「8枚」と破格な枚数でした。

数少ないKANさんのファンの方が周囲の方を数多く誘って観に来てください…という意向だったよ~ですが、そんなに身内でKANさんにまつわるライブを一緒に見に来てくれる人もおらず、仕方なくXで希望者を募るヒトや、違法高額転売に出品する人も…。


KANさんがお亡くなりになられた後もファンクラブを継続加入するほどの熱心なKANさんのファンの方でも金銭の誘惑に負けて…。

主催者側の良かれと思って実施したことがその意向に反して悲劇が生まれているのも事実です。

付き人が参戦する理由


これだけ文句タラタラ書いておきながら何でイベントに参加すんねん?

それは…

このライブでは歌だけでなく、あなたのその稀有な、不思議な、めんどくさい人間性も語らせていただきますよ。

これ!これです!

スターダスト☆レビュー、馬場俊英、スキマスイッチ、秦基博…まさしく「星屑の隅間に木村基博」の出演メンバーなんですが、この方々は公私にわたってKANさんと親しく接し、そのお付き合いの中でのエピソードが聞きたいのです。

正直申しまして「歌」はどうでも良いんです。

「木蘭の涙」を歌わないスタ☆レビ

「スタートライン」を歌わない馬場俊英

「全力少年」を歌わないスキマスイッチ

「ひまわりの約束」を歌わない秦基博

…に歌の期待はいたしません。

しいて言えば最後の「愛は勝つ」の大合唱くらいでしょうか?

お楽しみは「トーク」です。だからトークショーだと思えばすんなりと楽しめるのではないでしょうか?

熱烈なKANさんのファンの方々も、KANさんの生歌を聞けないライブなんて行きたくない…というお気持ちはとても分かりますが、KANさんとお付き合いのあった方々の口から発せられるKANさんの思い出話をお聞きする会…としてとらまえればKANさんの生前のお姿を知る上でも…それならば行ってもいいかな?と心変わりされるのではないでしょうか?

不条理な販売の弊害


かといってファンクラブ向けチケットの募集はとっくの昔に締切られてますし、一般向けは「また落選した!」との嘆きのポストがあふれて、こりゃダメだ…と思われるかもしれませんが…実はこれは主催者側の演出なんです。(個人的意見です。)

平日の公演で横浜まで行けて12,000名の会場が埋まるほどKANさんのファン数はいません。(KANさんのファンの皆さん…ごめんなさい)

自分の持ち歌を歌わない推しのアーティストファンを観に行くファンはごく少数でしょう。空席を恐れるプレイガイド側は落選者を大量に発生させて架空の希少価値を生ませる作戦です。それを利用して高額転売ヤー達は強気の価格で出品して暴利を得ていきます。悪い方向へ連鎖していきます。

この一連の流れは今に始まったことではなく、色んなアーティストのチケット販売で使われている常とう手段です。

遠い昔の興行は、「興行師」と呼ばれるいかがわしい人が仕切ったはりました。今ではそんなことは無いでしょうが、販売方法に関してはその名残か、全く不透明です。

1回目の抽選で満席になるまで全員当選させれば済むのに当選者を絞るって、どういうことでしょうか?

一度の募集で決まれば、そのあとのプレイガイドの従業員の後の仕事がなくなるので、わざと落選者を発生させ、また応募させて従業員の仕事をつくる?…そんな事も妄想してしまいます。

プレイガイド従業員の暇つぶしに落選させられる消費者は怒るのも無理ないでしょう。

「関係者」と称する人が特設窓口でチケットを受取り前方席に座っていく…かたや「チケットをお譲りください」とプラカードを掲げた方が朝からずっと立ちっぱなし…。昔の「興行師」の体質が抜け切れていないものと言わざるを得ません。

新興勢力で公明正大なプレイガイドの会社が設立されることを願うばかりです。

まとめ


色んな不平不満ご意見のある方も、今回のイベントはKANさんの思い出話を語るトークショーだと割り切って参加しましょう。

トークの天才…要さんは絶対的存在です。要さんがご出演されるイベントは大満足で会場を後にできます。

付き人が保証します。←アンタに保証されてもなぁ~。

笑いあり、涙ありの素敵なイベントになること請け合いです。

古くからのKANさんのファンの方も、KANさんの新たな一面を垣間見ることができるかもしれません。

こんな素晴らしいナカマに囲まれていたKANさんは幸せ者だ…と感じられるかも…。

「歌」…というフィクションの世界ではなく、本音で話されるトークは胸に突き刺さるものが有ります。

終演後、数多く投稿される感動を訴えられるXのポストを見て、これなら行けばよかった…と悔やまれても遅かりし!

チケットは必ず入手できます。それには最後まであきらめない事が肝心です。

パリオリンピックで男子スケートボード金メダリストの堀米優斗選手が言われた言葉…「1%の可能性を信じて…」チケット争奪戦に挑みましょう。

当日、皆さんが感動される後ろ姿を後方席から拝見させていただくのを楽しみにしております。