サンドーム福井公演まであと24日っ!
今回は「たんけんサンドーム福井」「サンドーム福井の謎」というサンドーム福井の公式ホームページに掲載されている記事をご紹介させていただきます。
このホームページの「作り」が決して見やすいとは言い難く、当ブログで編集して読みやすいようにさせていただきました。
内容については原文通りです。一部、読みにくい漢字は付き人がフリガナを青字で追記しています。
多分、皆さんホームページはご覧になっても隅々までは…。
知っていて得することばかりなのでご一緒に確認していきましょう。
たんけん「サンドーム福井」
和紙
福井県の越前市(旧今立町)は、手漉(す)き和紙の産地として全国有数の規模を誇っています。管理会議棟の101特別室、小ホールの壁には、この越前市産の各種の手漉きの和紙が使用されています。これらの和紙は、こうぞ、みつまた、雁皮、わら、杉皮等を用い、特殊技法によりデザインされており、古来の工法で県内の表具師の手によって貼られました。
そのほかの管理会議棟のほとんどの部屋にも機械漉きの和紙が貼られています。
漆タイル
福井県鯖江市の河和田(かわだ)地区は、経済産業大臣指定の伝統的工芸品である越前漆器の産地として有名です。 この河和田で作られた15cm角〜30cm角の溜め漆塗りのタイルが、イベントホ-ル棟のメインホール正面入口両袖壁に使われているほか、管理会議棟・101特別室の壁にも使用されています。
越前漆器協同組合の制作によるもので、20数回の下塗をへて深みのある墨色に仕上がっています。なお、この墨色は、年月を重ねる毎に朱色に変化していきます。
鬼瓦
福井県越前市には、江戸時代の末期から続く鬼瓦専門の製作所があり、現在でも多くの鬼瓦を作っています。 サンドーム福井の広場入口に立っている各ゲ-トウォ-ルの両面には、合計 150個の県内産の鬼瓦が取り付けられました。 この鬼瓦は、労働省から現代の名工に認定された北川清栄氏をはじめ、中村礼助氏、西郡正義氏、北川充氏という4人の「鬼板師」の手作りによるものです。
お寺・神社の門前に立つ仁王像や狛犬(こまいぬ)のように、イベントホ-ル棟に向かって右に口を開けた阿(あ)、左に口を閉じた吽(うん)が配置されています。 1つ1つが違った表情を持っており、眺めているだけで楽しくなります。
打刀物
サンドーム福井のある福井県越前市(旧武生市)は、切れ味の良さで有名な越前打刃物(えちぜんうちはもの)の産地として知られています。イベントホ-ル棟のメインホ-ル正面入口ドアのステンレス鏡面上には、この越前打刃物の鍛造(たんぞう)技術を応用し、種類の違う金属を何層にも接合して作った半球状の金物が取り付けられています。ドアに近づいて見ると、一見、無数の小惑星が中空に浮かんでいるように見える不思議な空間が広がります。
石
広場の敷石や階段石には、福井県と友好提携している中国浙江省(せっこうしょう)の温州で産出された御影石1,600トンが使われています。本県と浙江省との友好交流の1つとして、同省の協力により実現しました。
ロビー壁面
正面ロビーからイベントホール棟のエントランスに入場すると、はるか頭上高く長大な壁画が皆さんをお迎えします。 この壁画は、「創造の地平」と題され、ドームをひとつの宇宙としてとらえ、そこに繰り広げられる人間の創造的未来の展望を象徴する内容になっています。それぞれ、人・日・月・星・大地・海・波・風・雨・雲・虹・樹・鳥・新羅万象と人間の営みを、最長で56.2mの長さの石に彫り込んでいます。
素材として、南アフリカ共和国のラステンバーグから切り出された黒みかげ石を使っています。数十億年の眠りからさめた石が、悠久の時のシンフォニーを静かに奏でます。 制作にあたられたのは、東京芸術大学教授の麻生秀穂氏(東京都在住)です。
追記:麻生秀穂さんについてはここをクリック
作品
・JR品川駅高輪口ステンドグラス「光の情景」
・東京メトロ本社ビルタペストリー「生命の樹」大理石レリーフ「地平の彼方へ」ステンドグラス「大地のシンフォニー」
・調布市文化会館たづくり大理石レリーフ「緑の情景」
・沼津市千本プラザステンドグラス「大地の家族」
外壁タイル
イベントホ-ル棟の外壁に使用されている薄い赤紫色のタイルは、越前市など県内で生産されている越前瓦の技術を応用して、福井大学、福井県工業技術センタ-、福井県瓦工業協同組合の共同開発により完成されたものです。全部で24万枚使用されています。
このタイルは、押出し成形方式に作られています。横20cm、縦15cmの大きさで、上のタイルが下のタイルの上にかぶさっています。明治初期までの茶色とも、赤とも、紫ともつかぬ深みのある古越前瓦の色の再現を 試みており、光の当たり具合によって色が変わって見えるため、「越前耀変(ようへん)タイル」と名付けられました。
サンドーム福井の謎
Q1 サンドームの「サン」はどういう意味があるの?
A
太陽の昇る真東を向いて建つ「サンドーム福井」。
文字どおり「太陽(サン)」、 「産業」のサン、 それに「参加」のサン、 の3つの意味が込められています。
Q2 ドームの大きさはどれくらい?
A
サンドームのイベントホール(ドーム)は、直径116m・最高高さ55mの円型。 東大寺大仏殿、日本武道館、姫路城天守閣がすっぽり入る大きさです。
1階の展示フロアが 5,100㎡(1,540坪)、2階が2,900㎡(約880坪)あり、国際大会・全国大会級のイベントにも十分対応できる日本海側最大級の広さを誇っています。
Q3 ドームには何人くらい入れるの?
A
イベントホールには、全国でも最大規模の電動可動席が備えられています。 その数は、1階3,000席、2階3,000席。
可動席のない1Fフロア平土間、及び3Fには、仮設の椅子を並べて使用でき、1F3,000席・3F1,000席づつを設営可能です。
可動席・仮設席を併せて、おおよそ10,000席を設営できます。
Q4 ドームの屋根はどうやってつくられたの?
A
サンド-ム福井のイベントホ-ル棟の建設には、福井市出身の川口衛法政大学教授の考案した「パンタド-ム構法」が採用され、大屋根を地上レベルに近い低位置で折り畳んだ状態で組み立て、32の油圧ジャッキで全体を一気に持ち上げてド-ムを形成しました。
持ち上げた重量は約3,700t、東京タワ-の鉄骨重量に匹敵するものです。
「パンタドーム構法」
この構法では、地上での作業が中心になることから、作業をする人の安全性や精度は高くなるという利点があります。また、大きな足場も必要がないことから経済的にも有利です。
さらに、地上で組み上げてジャッキで持ち上げるため工期も早くなります。また、屋根の動きは上下方向のみで、他の方向には大きな抵抗力を持つということから、工事中に地震や台風が来ても安全です。
この構法による建築は、世界で4番目、日本で2番目となります。
1)神戸ワ-ルド記念ホ-ル 1984年完成
2)シンガポ-ル・インドアスタジアム 1989年完成
3)サンジョルディパレス・メ-ンアリ-ナ 1990年完成
4)サンド-ム福井イベントホ-ル棟 1995年完成
5)門真スポ-ツセンタ- 1997年完成
Q5福井は雪国って聞いてるけど、雪は大丈夫なの?
A
サンド-ム福井のある福井県は雪の多い地域で、雪の性質も水分を多く含む比重の大きな雪です。 このためイベントホールは、豪雪時の2mの積雪にも耐えられる設計となっています。
また、巨大なド-ムから膨大な量の雪が滑り落ちると非常に危険であるとともに、その雪の処理も大変な作業であることから、屋根に凹凸を付け雪を落とさない工夫がされています。積もった雪は乗せたままとし、自然融雪にまかせることにしました。
付き人の意見
このホームページを拝見して一番の収穫はサンドーム福井と神戸ワールド記念ホールの建築方法が同じであるのが分かったことです。
なるほど屋根の色が同じ茶色です。←屋根の色で判断したらあかんがな!
最後に
今回のツアーの最初の開催地となるサンドーム福井。
会場の予備知識を事前に得ておくことによりより一層、福井遠征旅行が充実したものになることでしょう。
「サンドーム福井の屋根は神戸ワールド記念ホールのんと同じ構法で作られたらしいで。」
「あ、そう。」
「・・・。」
小田友さんには話題にしない方が良いかもしれませんね💦