連日、不可解なことが起こっています。
先ほど、新潟のイベントは新潟県民限定になってしまいました。
さながら「新潟県封鎖」・・・ってカンジです。
たしかに、感染者数が増えだして、新たな変異株も流行し大変な状況になってきていることは確かです。
ワクチン接種も進んできていますが、新たな変異株は、ワクチンが効きにくい・・・などという報道もありお先真っ暗な状態になってきました。
そういう中で、今回、キョードー北陸から「新潟県民限定」という告知がされたわけです。
その判断は尊重するとして、この告知に至った要因と、今週末に迫った福岡:NUMBER SHOT2021への影響等を考えてみました。
今回の告知に至った要因を考える
1.首都圏からの観客
首都圏から日帰り圏のため、多くの観客が来県すると予想されます。東京の感染確認が千人を超えてきており、危機感を抱いてもおかしくはないでしょう。
2.自治体トップの属性
花角(はなずみ)知事はバリバリの国土交通省(旧運輸省)畑のご出身です。当然中央官庁と太いパイプがあり、その筋(スジ)からのオハナシがあったのかもしれません。
さらに新潟市長の中原さんも県議員、参議院議員を長年務められ、奇しくも国土交通大臣政務官もされた中央官庁との関係がある方です。
3.諸団体からの申し入れ
その他、各団体からのオハナシもあったかもしれません。
4.県民先行
伏線は当初からありました。このイベントと、香川の「MONSTER baSH 2021」がそれぞれの県民先行・・・という前代未聞の販売方式をされて、非常に違和感を感じました。
「MONSTER baSH 2021」は幸い、その後に一般抽選販売もおこなわれましたが、「音楽と髭達2021夏の約束」は一般先行抽選販売の前日に販売中止になってしまいました。
NUMBER SHOT2021への影響
今週末に迫った福岡:NUMBER SHOT2021の開催はどうなるのでしょうか?
1.文化庁の事業
福岡のイベントは文化庁が関わったはります。国がからんでたら新潟と同調せなあかんのんとちゃう?・・・と思いきや・・・
「文化庁 大規模かつ質の高い文化芸術活動によるアートキャラバン事業」の内容を確認すると・・・
すばらしい国の事業ですね~。「感染拡大による萎縮効果を乗り越え・・・」まさにチカラ強い名文です。文化庁には、肝っ玉の据わったブレないお役人さんがいらっしゃるのですね。
ちなみに文化庁長官は作曲家の都倉俊一さんです。
新潟のイベントもこの事業に加わっていれば、今回の告知は無かったかもしれません。
2.自治体トップの属性
福岡県の服部知事は、福岡県庁たたき上げの知事です。中央官庁とのしがらみが無い分、判断に迷いがないでしょう。
さらに言えば、福岡市の高島市長の前職は九州朝日放送のアナウンサーです。先日、市による会場費の負担、イベント支援等を発表されました。
首都圏からは距離的にも遠く、チケットの発券も本日、行われており、しかも開催日も迫っていることもあり、今から、福岡県民限定で開催します・・・というのは非現実的です。
したがってNUMBER SHOT2021は現状のまま、開催されるものと確信しています。
FUNDAY PARK FESTIVAL2021およびMONSTER baSH 2021への影響
影響は決して無いとはいえませんが、付き人が切実に訴えたいのが・・・
安易な同調はしないでほしい。
開催するのも、観客を制限するのも勇気がいります。
決してブレずに、信念をもってきちんと説明をおこなったうえで実行すれば、誰もが「しゃ~ないなぁ。(=仕方ないなあ)」と納得はできずとも物事がおさまるのではないでしょうか?
転売価格の高騰
新潟県民限定という、超レアなプラチナチケットになったため、想像を絶する高額な転売価格で県外のお金持ちの方が購入されると予想されます。
事前に、入場の際、運転免許証等の公的確認資料で住所を確認し、県在住が確認できなければ、入場できません・・・と大々的に告知すべきです。当日、県外者が入場を試みても、チケットを没収して、入場を断固拒否すべきです。そうすることによって少なくとも今後は県外からの転売チケット購入者は激減するでしょう。
キョードー北陸の皆さんへお伝えしたいこと
明日から始まる先行抽選販売の開始時期を延期して、今週末の福岡で開催される「NUMBER SHOT」の結果を見てから判断していただきたかったです。福岡で集団クラスターが出れば、当然、イベント自体を中止にすべきだし、何事もなければ、感染症対策を徹底して、県民以外にも門戸を開いて抽選販売するのが良かったのではないでしょうか?今からでも遅くありません。
新潟県を鎖国状態にすべきではありません。県外からのイベントによる人流を抑えても、コロナはあらゆるところから侵入してきます。
イベントを楽しみにしていた全国のファンの方々にとっても今回の告知は非常にショックを受けています。
他の新潟県下で開催されるライブ、イベントも同様に新潟県民限定にされるのでしょうか?その辺の整合性も考慮されないとファンの納得を得るのは難しいでしょう。
さいごに
以上、公表された情報をもとに付き人が妄想してみました。
この妄想以上に、もっと現実はドロドロとしたモノが絡み合っていることでしょう。事実は知る由もありませんが、それらの判断が正しかったか否かは歴史の検証を待つことになります。
我々も、悔いの無いように前向きな判断をすることが必要でしょう。安易な道よりも困難な方を選ぶ・・・カッコいいセリフかもしれませんが、苦労の向こうには喜びが待っているに違いありません。
コロナを侮(あなど)ってはいけません。
コロナに負けてはいけません。
コロナとうまく付き合う方法を見出さなければなりません。
夏の約束・・・来年はその約束が守られることを祈ります。
7月16日 追記
同じ新潟県でFUJI ROCK FESTIVAL’21が8月20日から22日まで湯沢町苗場スキー場で開催されます。
本日、最終ラインナップ、タイムテーブルが発表されました。
この夏フェスの主催は「SMASH」という東京の南麻布に本社がある新潟県外の会社です。
チケットは今日16日23:00まで2次先行販売があり、明日17日から一般販売が開始されます。モチロン県外者も購入できます。
キョードー北陸とSMASH・・・どちらの判断が良い悪いということではなく、イベントでクラスターを絶対に発生させない自信があるか否か・・・で判断が変わってくるのでしょう。
そういう意味からFUJI ROCK FESTIVAL’21に参加される皆さんは、決められた感染症対策を守り、誰一人として感染者を発生させない・・・という堅い意志と責任ある行動が求められます。
コトが起こって、それみたことか!・・・と後ろ指を指されないようにしなければなりません。
今のところ新潟県医師会の中止要請は無いみたいです。
「茨城県とは事情が違うので・・・」という医師会側のコメントに付き人は強く反応してしまいました。
FUJI ROCK FESTIVAL’21の主催者、出演者、スタッフ、観客が一丸となって夏フェスを盛会裏に成功されることを祈念いたします。
最後にFUJI ROCK FESTIVAL’21主催者からの決意表明を掲載いたします。
これをお読みいただき、何か感じるものがあれば幸いです。
雨、風、嵐、そして台風。フジロックは今までも自然の脅威にさらされてきました。そして、フジロックはいつも、フジロッカーの皆さまと共に困難を乗り越えてきました。
今度は、新型コロナウイルス感染症です。でもこれは、自然の脅威とはまた別の、私たちの知恵と工夫、そしてモラルとマナーで予防することができる脅威ではないでしょうか。
FUJI ROCK FESTIVAL’21を開催するにあたり、フジロックに携わる全ての方々の安全を確保するため「開催における新型コロナウイルス感染拡大防止対策ガイドライン」を定め、徹底した対策を講じてまいります。
感染防止には、主催者の防止対策だけではなく、参加される皆さまの意識とお互いを思いやる気持ち、皆さまの真のご協力が必要です。
来場される全ての方の安全を守るため、皆様のご理解とご協力を何卒お願いいたします。