「風のハミング」という音楽イベントが開催されます。

緊急事態宣言発令が秒読み段階の現状で、このようなたわごとをお伝えする時期では無いのを重々承知の上ですが、是非とも知っていただきたく筆をとりました。

今回のイベントは、スターダスト☆レビュー、KAN、馬場俊英の各氏が中心となって例年、靱公園センターコートで開催されます。昨年はコロナ禍のために中止になり、今回、感染症対策を十分にとって上での開催を予定されています。しかし近時の大阪における陽性者判明数の急増、医療現場の逼迫度は全国的にみても突出しており、吉村大阪府知事は国に対して緊急事態宣言の要請をおこなわれました。

ここで私の思うことを述べさせていただきます。

①昨年の一回目の緊急事態宣言のときは、誰もが家に閉じこもっていました。しかし最近は、全く通常の街の風景に戻っています。思うに、このコロナ禍は長期戦になる・・・と考え始めたのではないでしょうか?そのような状況では漠然とした「お願い」作戦は実効性に欠けます。納得のいく施策でないと市民はソッポを向きます。在宅勤務を労働者に訴えても無意味です。決定権は経営者にあるのですから・・・。実現可能な小さなことからコツコツ・・・と西川きよしさんの伝統を受け継ぎたいものです。

②正直者が馬鹿を見る現状を改めるべきです。感染症対策をキッチリ守っている市民まで、一部のならず者のとばっちりを受けるのはこりごり・・・という意識が根底にあります。信賞必罰の方針を徹底していただきたいです。スターダスト☆レビューは昨年8月30日、東京で連日、3桁の陽性者が判明した・・・と大騒ぎになっているさなかに、厚生労働省の近くの日比谷野外大音楽堂でイベントを開催し、一人の感染者も出ることなく無事成功裡に終わりました。聞くところによると、ダイヤモンドプリンセス号の感染症対策チームのアドバイスを得て、ライブを開催されたそうです。そうやって努力して感染症対策を実施しているイベントさえも十把一絡げ(じゅっぱひとからげ)的に禁止させるのはいかがなものか?と考えます。同様に、○○市の飲食店・・・ではなく、感染症対策をとっていないA店、B店・・・という具合にしないと、感染症対策を真面目に取り組んでいるお店に対して評価しない感じがします。これでは市民、国民が行政、政府に対し言うことをきかなくなるのは当然です。ピンポイントの規制が必要です。

③非協力的な医療機関を公表すべきです。コロナ患者の受け入れはできなくても、他の病気の受け入れや、医療従事者の派遣等側面的支援はできるはずです。吉村知事が滋賀県に看護師の派遣要請をしたという報道に接し「情けない!」と感じました。ニュースで「コロナ患者を受け入れると経営がなりたたない・・・。」と真顔でインタビューに答える病院経営者を一生忘れないでしょう。このヒトも、最初はドクターコトーのように、人の命を守るんだ!という使命感で医療に携われたはずです。医療崩壊は内部からも進行しています。

今回の騒動で医療の国営化を真剣に思うようになりました。医療(=人の命)を商売にしてはいけません。

④コロナはどこにでも潜んでいます。家に閉じこもっているから安心だとは言い切れません。コロナ禍は長期戦です。どう考えても自粛生活がそう長く続けられるとは思えません。視聴率を上げるため必要以上に視聴者を煽るテレビ番組を回避して、一日も早くマイペースを取り戻し、感染症対策を習慣づけた日常生活を送ることが、うまくコロナと付き合う方法ではないでしょうか?最近、スーパーの入口で手指消毒をされる方のなんと少ないことか!まだまだ習慣とはなっていません。

最後に

この流れで行けば4月29日の「風のハミング」は、無観客の「ライブ配信」のみのイベントになってしまいそうです。会場となる靱公園は大阪市が管理されていますので、今回その長である松井市長にお話を聞いていただきたく筆をとった次第です。スターダスト☆レビューの根元要さんはライブで「音楽はひとを優しくさせる」とおっしゃってます。また「顔にマスクをするだけでなく、心にもマスクをしてしまっている人が多い」とも言われています。コロナ禍の異常な日々が続く毎日・・・。誰もが殺気立っています。自粛警察が横行しています。先日も、市内の某ライブ会場で「ライブやめろ!」と叫んでた方々がいらっしゃったそうです。危険な方向に進んでいます。こういう時こそ「音楽を楽しむゆとり」が必要ではないでしょうか?当然、自宅で一人音楽を楽しむのも良いですが、春先の公園で同じ目的を持った者が集まって感染症対策を十分にとって音楽を楽しむ・・・のもアリではないでしょうか?

私権の制限に対する強制力がある法律を持たないわが国がとるべき道はただひとつ・・・うまくコロナと付き合い日常生活を一日も早く取り戻すことです。この異常な状況が半年で終わるとは誰にもわかりません。コロナを甘く見てはいけません。ひょっとして2年、3年・・・そう考えると商業施設を閉め、イベントも中止、休日は家に閉じこもって自粛生活、しかし平日は満員電車で通勤・・・というワケのわからない人生をこれからもずっと送ることが、長い目で見て正解なのか?はなはだ疑問です。

松井市長には、「大岡裁き」を期待しています。

ご多忙のところ、見ず知らずのジジイのたわごとにお付き合い頂き、ありがとうございました。